エレベーターを降りるところで、別のカップルとすれ違った。大学生ぐらいのカップルだろうか、一晩過ごしてなお仲良さげに腕を組んでいる。
その二人が、仁美の方を見てクスクスと笑い合っていた。
こんな朝っぱらから……という意味なのだろう。
仁美は顔から火が出そうになり、心に強い憎悪と屈辱を覚えた。
そのカップルに対してではない。こんな時間から自分をココに連れ込んでいる痴漢男に対してだ。
男は部屋のドアを開けると、仁美の背中をドンと突いて中に押し込んだ。
足にはろくに力が入らないのだ。彼女は脆くもよろけてしまい、玄関部分を越えてフローリングの床へと倒れ込む。
背後では男が後ろ手にドアを閉め、靴を脱いだかと思うと……そのまま仁美の身体に覆いかぶさってきた。
「……や、やめッ……」
ラブホテルの部屋に入っているとはいえ、彼女は別に心や身体を許したつもりは一切なかった。
ただ他に方法がないから、仕方なくここにいるだけ……決して相手をすると言った覚えはない。
が、そんな言い分がこの男に通じる訳もなく……。
仁美はあっという間に服を脱がされ、気が付けば下着すらも剥ぎ取られて全裸にさせられてしまっていた。
まだベッドにすら辿り着いていないというのに……。
男の方もわずか数十秒で全裸になり、凶悪に勃起したペニスを揺らしながら彼女の身体に飛び掛ってきた。
「いやあッ……やめッ……やめ、てッ……!」
腕に力を入れて、必死で男の身体を突き放す。
が、男は上下の口からヨダレを垂らして、話の通じない獣よろしく襲い掛かってくるのだった。
「んぐっ! くふうッ!」
彼に触られた部分が、熱を発しているようにジンジンと疼く。男にレイプされようとしているのに、淫虫に支配された彼女の肉体は悦んでしまっていた。
「……スッゲーいい身体してるじゃねーか……オマエ……。おっぱいもプルンプルンでケツもプリプリだぜぇ……。ムダな肉もついてねーし太ももなんてピチピチじゃねーかよぉ……。ククク……OL最高。こりゃ楽しめそうだわ……」
男はヨダレまみれの口元で、仁美の肌に舌を這わせてくる。
ネバネバの臭い舌が、背中、腰周り、臀部、そして太ももまでをも粘つかせていく。
「や、やめてッ……くッ……やめッ……」
両足をバタつかせて、何とか男を引き離そうとする。肘をついて、どうにか逃れようと床を這ってみる。
が、そのどちらも大した効果を現さなかった。
仁美は男に抱きつかれ、彼の思い通りに身体を食べられていく。
彼の肌が触れているところから快感が湧き出してくる。舌で舐められている部分から甘い電流が流れてくる。そしてそれらは渾然一体となって、女の身体を内側から炙っていく。
肉欲の花びらが強引に開花させられていた。
「……んくッ……くはッ、もお……や、やめッ……ああぅぅ……」
臀部の双丘を掴まれ、両手で左右に押し広げられる。仁美の排泄口が、痴漢男の目の前にさらけ出されてしまう。
(……ダ、ダメッ……そんなッ、ところッ……ん見ないでぇっ……!)
仁美の願いも虚しく、男はじっくりと周りの皺を数え、そしてあろうことかその中心に舌を押し付けてきたのだ。
「んふうッ!」
口全体で音を立てて肛門をすすられ、舌を内側に入れられては中の壁まで舐め回される。
トドメとばかりに男が指を激しく出し入れしてアナルを犯してくると、仁美はもうどうすることもできずに絶頂に飛ばされた。
「……んぐああ、あああ、あああああッ……!」
柔らかくほぐれた前の穴から、ビチャビチャと潮を吹いてしまう。
今触られているのは後ろの穴だというのに、仁美のだらしない女穴は何もされずともヒクヒクと蠢き、膣内を激しく収縮させていた。膣道はまるでヘビがのたくったような状態である。
口では何とでも言えた。今も仁美はイカされながらも……それでも「やめろ」だの「変態」だの「訴えてやる」だのという罵声を男に浴びせかけている。
が、身体はもう誰の目にも明らかに、異性を求めて泣き叫んでいた。
もちろん、痴漢男は口などよりずっと正直な身体の反応だけを見ている。
「ククク、そんなに俺にヤラれたいか? 俺も長い間痴漢して何人もの女を食ってきたけどよぉ、オマエほど強烈に求めてくれる女は初めてだぜぇ……。ほら、マンコが指に吸い付いてくるじゃねーか。ふふ、こりゃあ頑張って期待に応えないとなぁ」
下卑た笑いを浮かべて、今度は仁美の身体を仰向けにする。
冷たい床に寝かされ、仁美は背中に小さな痛みを感じた。が、仰向けになって男の身体がよく見えるようになって、すぐにそんな痛みも気にならなくなった。
それよりも──。
男の股間にそびえ立つ凶悪な勃起ペニス。
仁美はそのグロテスクなイチモツを目にしただけで──頭にガツンと衝撃を走らせ、股間からピュルピュルと小尿を漏らしていたのだ。
(……ああッ……なんて大きい……あ、あんなの……初めて見た……)
今まで見たどのペニスよりも長く、太く、大きく、黒く、そして硬そうだった。
決して自分が興奮しているから、特に立派に見えた訳ではない。彼のペニスは冷静に客観的に見ても、今まで見てきたどのイチモツよりも凄まじい存在感を放っていたのだ。
「イ、イヤッ……む、無理だからそんなのッ……!」
確かに無理だ。
あんなものを今この肉体に打ち込まれでもしたら……。
自分は一体どうなってしまうのか。
きっと、頭がおかしくなる……心がおかしくなる……絶対に明日から普通に生きていくことなんてできなくなる……。
「……お、お願い……や、やめて……ご、ごめんなさい……な、何でも……言うこと聞くから! だ、だからッ……そ、それだけはッ……お、お願いッ! お願いしますッ!」
「ククク、何でも言うこと聞いてくれるならよぉ……とりあえず一発ヤラせりゃいいんだよ。なぁ」
男は仁美の両足首を掴んで、グッと股を割った。
ぱっくりと充血した女芯が空気にさらされ、それだけで下半身に甘い快感が満ちる。
「い、いやああああああッ!」
仁美は涙を流して頭を振った。
「ククク……。いくら叫んだってここには助けなんて来ないぜ」
男はそのままペニスを蜜壷にあてがってきた。
亀頭の先からはすでに大量のガマン汁が溢れ出ていて、仁美のアソコに口をつけた途端──ジュワリと男女の粘液が一つに混ざった。
「……あ、あふ……あふあ……あ……あひ……」
男汁と女汁が一つに溶けた……ただそれだけのことなのに、仁美は唇をブルブル震わせ、額に汗して感じ入る。
「……んふぅ……あふぅぅ……くあああ……」
呼吸をするのも苦しいぐらいの期待感。目眩するぐらいの性的興奮。
仁美は女の本能を抑えることができない。男性器を希求してしまう心を止められない。
男が腰を少しでも突き出せば、彼が体重を乗せて落ちて来てくれたら──淫棒が自分の「絶頂製造機」をフル稼働させてくれるハズなのだ……。
「あああああ、あああああ……」
仁美は涙とヨダレを垂れ流してその時を待った。もう男にヤラれてはいけないなどという考えは微塵も残ってはいない。
頭の中が異性への興味で溢れ返り、余計な雑念は全部流れて消えた。
仁美は痴れた女の顔をして、彼が腰を落として肉棒を埋めてくれるのを息を荒げて待った。
「……いくぞ……」
男がゆっくり腰を落としてくる。
「……う……ふぁ……あおぁぁ……」
ほとんど「まんぐり返し」に近い状態。両足を限界まで左右に広げて、仁美はぱっくりと口を広げたワレメに脈打つ男根が突き刺さるのを凝視していた。
ズブ、ズブリ。
経験したこともないような迫力のある挿入。
いくら柔らかくほぐれているといっても、穴の直径以上の太さを迎え入れるのはなかなかにキツかった。亀頭が入っただけで、膣壁全体が強引に押し広げられてしまう。
「……か、は、あああ……うはぁ……」
一ヶ所一ヶ所が極度に敏感な膣内の粘膜。そのすべてが──全部一緒くたに押し潰され、絶え間なく刺激され続けるのだ。
淫虫に支配された女体にしてみれば、これ以上の“幸せ”はなかった。
仁美は全身の毛穴を開き、脂汗を垂らし、目を見開き、口を大きく開けながら身を震わせた。
「かはぁ……ぐあああっ……す、すご……すごぃっ……」
ビクビクビクッ!
まだ男根は半分ほどしか埋まっていない。これから全部入れようというその最中に、仁美は情けなくも絶頂に飛ばされてしまった。
「ククク……入れただけで……というか、全部入れる前にもうイッたかぁ? ハハハ、オマエ、マジでチンポ大好きなんだなぁ。いいぜ、じゃあもっとくれてやるよ、俺のゴツいのをよぉ……。おら、おら、おらっ」
グリグリと体重をかけてペニスを奥まで押し込まれる。
あの凄まじい質量を誇っていたペニスが、丸々自分の中に入ってしまう。それは信じられない光景だった。自分の体内に、こんなにも大きな男根を受け入れる場所があっただなんて……。
そして、こうなるともはや……入口から奥まで三六〇度、膣内すべての壁が同時に押し潰されていることになるのだ。
たまったものではなかった。
仁美は男性器をハメ込まれているだけで、イキ癖がついたかのように何度も何度もイキ続けた。身体の芯から溢れてくるピンク色の衝撃に、心までも翻弄されつつ。
(……あがッ、な、何これェ……何でこんなッ……き、気持ちいいぃぃ……? は、反則ッ! こ、こんなの反則ッ! らめッ、た、耐えられないッ! あうああぁッ……!)
痴漢男がゆっくりとピストンを開始した。
腰を持ち上げてズルリとペニスを引き抜いて、そしてまた全体重を乗せた一撃をお見舞いしてくる。
ビタンッ!
二人の股と股、その湿った肉同士がぶつかり合う。
「……あ、あがああッ……! ……ひ、ひぎいィッ……!」
ズルズルと穴の内側の肉が引きずり出され、そしてまた押し潰され、また引きずり出されては押し潰される。仁美の敏感な膣、その細胞を、一つ一つすりつぶしていくかのような陵辱行為。
「……あ、あ、あふああッ……! ン、ン、ンううぅぅッ……!」
仁美は本当にたまらなくなっていた。その美体を惜しげもなく躍らせ、憎いはずの男の前で……かつての恋人たちにも見せたことがないような痴態を次々と晒していく。
「……くそおぉぉ……いい締まりしてんじゃねーかよ。キツキツなクセにグニグニ動いてよぉ……おおお」
男はピストンしながらもそう言うと、仁美の豊満な胸にむしゃぶりついてきた。
乳房をベロンベロンに舐め回され、乳首をチュウチュウと強く吸われて……仁美はまた別の悦楽を体内に注ぎ込まれて──果てた。
「……ひぐッ! ……ひぐうッ! ……ひ、ひ、ひぐうぅぅッ……!」
ビクビクッ! ビクビクビクッ!
「ククク、いいイキっぷりだなぁ……ええ? スゲーいい景色だぜぇ……オマエみたいなイイ女がそこまで感じてくれると……こっちも興奮が止まらなねぇよ。どうだ? あ? マンコの中でよ、俺のチンポがギッチギチに詰まってんだろ……」
「……あ、あ、あ、あふああッ! イ、イ、イ、イ──ックウゥッ……! ……ンアアアッ……!」
ビクビクッ! ビクビクビクッ!
「ふはは、そんなに気持ちいいか? あ? そんなに俺のチンポが気持ちいいかって聞いてんだよぉ! ああ? どうなんだ、ほらっ! これっ! これでっ! オイッ!」
「……ン、ンアアアッ……! ……気持ちイイッ! チンポ気持ちイイッ! ん、ンハアアアアッ! イ……イクッ! ……イクッ! ……イクッ! ングウウアアアアアッ!」
ビクビクッ! ビクビクビクッ!
仁美は全身を痙攣させるだけでなく、盛大に失禁さえしていた。じょばじょばと大量の黄金水を、力の抜けた尿道口から放出させる。
散々弄ばれたお尻の穴には空気が入っていて、それが男のピストンを受けるたびにブビュブビッと音を立てて漏れ出してくる。
仁美は怒張を力強く突き込まれながら──オナラとおしっこを同時に垂れ流しているという最悪の状態にあった。
そんな彼女のイキ様を見て、痴漢男は大声で笑う。
仁美は笑われ、屈辱と敗北感に泣き喚きながら全身を震わせてまたイクしかなかった。
男はなおも激しくピストンしてくる。
ビタンッ! ビタンッ! ビタンッ!
仁美の身体は床の上で盛大にビクつく。
全身のいたる部分が、別々に痙攣を起こしていた。
腕は腕で痙攣し、足は足で痙攣する。そして全身は全身で痙攣し、場所によってはいくつもの痙攣が重複して複雑に女の筋肉を震動させている。
はた目に見ても危険だと思うほど、仁美はイキにイキまくっていた。
そしてイッている間にも、また全力で子宮を突かれてさらなる快楽に身をよじらせる。
喉が潰れてしまいそうなほどの大声で叫ぶ。
「……ン、ン、ンふうぅぅッ! あ、あ、あ、あハアアァァッ! イグッ! イグッ! ンイグウウウゥゥッ! アグウッ! アグウウッ!」
誰も助けてくれない。
仁美にできることは、涙とヨダレと汗を飛び散らせ、穴という穴から淫液を放出し、全身を跳ねさせて──頭がおかしくなってしまわないように必死で快感を外へと発散させるだけ。
[ 2011/11/29 03:08 ]
淫虫症の女 |
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