私は両手両足を掴む彼らの手を振り解いて、四つんばいのまま這うようにしてお湯から出た。
お尻の穴が丸見えになるのも構わず、全力でこの場から逃れようとする。
が、数歩行ったところで後ろから足首を掴まれてしまった。
「あ──」
片足をお尻より高く持ち上げられると、それ以上進むこともできなくなる。
もう一度振り払おうとしても、今度はしっかりと握られていてそれもできない。
私はハイエナにたかられる仔シマウマか何かのように、男たちに襲われるのだった。
両手足に何本もの腕が伸びてくる。背後からは誰かがしがみついてきた。その誰かは胴体をきつく抱きしめ、レスリングでもしているかのようにぴったりと身体を密着させてくる。彼の勃起したペニスが、お尻の肉に食い込む。
「お嬢さん、どうして逃げるんですか。あなた、妊娠したいんでしょう? 私たちが妊娠させてあげるって言ってるんですよ……。ね、もっと嬉しそうにしてくれてもいいじゃないですか」
ぐへへと耳元で下品な笑いを漏らしている。見ればそれは、先ほどから私のそばにいたあの老人だった。
あまり抵抗すると、床の石に肌がこすれて傷ができてしまう。そうなれば、夫にも今日のことがバレる。
私はお風呂から少し離れた床の上で男たちに全裸のまま押さえつけられ、ろくに暴れることもできずにいるのだった。
身体中に何本もの指が這い回っている。多すぎて数え切れないほどだ。
床に大の字に潰れて動けないのをいいことに、両手両足の肉を好き放題に揉みしだかれる。
「くうっ……んっ……」
夫のものでも先生のものでもない男たちの手。
慣れないその感触は、またしても私の身体を興奮の極地へと追いやっていく。
「ひゃっ──」
気味の悪い感触に顔を上げれば、バーコードヘアーの男性が私の指を舐め回しているのが見えた。一本一本、丁寧に根元からしゃぶり上げている。
やめてと言う間もなく、同じように足の指も誰かの口粘膜にすっぽりと覆われてしまった。生温かく湿った舌が、ナメクジのように指のあいだを往復している。
「んあぁ、やはっ……」
足は九十度以上開かされて、軽く持ち上げられているのだ。こうなるともはや膝をつくこともできない。
私は濡れた股間をぱっくりと開きながら、背後から老人に組みしだかれ──耳たぶを甘噛みされて身悶えた。
「よおし、じゃあとりあえず、みんな平等に一発ずつ出そうぜ。そうすりゃこの奥さんも大人しくなってくれるだろうしよ。ほら、じいさん、さっさと入れて出せよ」
頭の上の方から、そんな言葉が聞こえてきた。
「ぐふふ、分かりましたよ……。では、お嬢さん、そういうことですからね。お邪魔しますよ……。へへへ」
背中にへばりついていた老人が素早く身をずらし、お尻に食い込んでいた硬いペニスをアソコの入口に当ててきた。
「いやっ!」
「嫌じゃありませんよ……。ね、お嬢さん。大丈夫です。すぐに言葉も出ないほど気持ちよくして差し上げますから……」
彼は両手でお尻の肉を左右に広げて女穴をぱっくりと広げた。
老体に似合わない卑猥なペニスでぬちゃりと膣口を塞ぎ、そのまま亀頭を奥まで入れ込んでくる。
痩せて骨ばった彼の身体と同様に、ペニスもカチカチに硬かった。まるで骨のよう。
柔らかい女の膣は簡単に押し負けてしまい、彼の侵入をやすやすと受け入れる。
粘つく膣壁はえぐられ、こすられ、削られ──その部分から甘い快感がじゅわりと広がる。
「はああッ……」
最終的には、ギュウッとお尻の肉を圧迫されるほどの深い挿入となった。
老人の亀頭は悠々と子宮にまで届き、挿入されているだけで気持ちのよさが溢れ出してくる。
「あふぅ……んぉ……ぉあぁ……」
夫とも先生ともまた違ったタイプのペニスだった。
二人よりもずっと気持ちいい気がするのは、私がこの異常な状況に興奮してしまっているせいだろうか。
相手は七十も越えているかというほどの老人なのだ。僅かに残った髪も真っ白に染まり、骨と皮だけの身体は胃の部分だけがぽっかりと膨らんで餓鬼のよう。
普通の二十代女性なら、こんな年齢差のある相手とのセックスは想定しないだろう。
もちろん私もしていなかった。
だからだろうか、夫や先生とはまるで違う別種の生き物に犯されているような気分になってしまい──普段よりも快感が鮮明に感じられる。
「あんぁ……ぁひぃ……あんっ……」
挿入されているだけでこんなにも気持ちがいいのなら、動かされたらどうなってしまうのか。
そう思っているとすぐ、無防備なアソコに股間を打ち付けられてしまった。
両手で尻肉を広げ、親指をアナルに強く押し付けたまま、老人はゆっくりとピストン運動を開始する。
ニチャ、ニチャ……。
壁一面が熱い粘膜に覆われている女の性器。糸を引いてネバつく穴を、老人の硬いペニスが出入りする。
空気がすべて押し出され、柔らかい膣壁とガチガチの肉棒は密着しながら互いの細胞をこすり合わせる。
「あうあぁ……! あふあぁっ……!」
亀頭が入口付近に到達するまで腰を引かれた。かと思うと、それがまた一番奥にまで突き込まれてくる。
壁という壁をカリで引っ掻かれつつ、一発一発、味わうようにピストンされる。
「……んひいぃっ……! ぐひぃっ……!」
ぶぴゅ、ぶびゅ──。
温泉のお湯か、私自身の愛液か、それとも老人のガマン汁か──正体不明の生温い液体が、下品な音とともに結合部から溢れ出していた。
耳の穴に舌をねじ込んでいた老人が、直接鼓膜に語りかけてくる。
「──お嬢さん、先生から聞かせてもらいましたよ。今日は危険日なんですってね……。へへへ、いくら不妊とはいえ、危険日に私たちの濃い精子をたっぷりと注ぎ込まれてしまえばもうイチコロですから。安心してください。いとも簡単に妊娠できますから……ふふふ」
「んあッ、んあッ、あはんッ……!」
「知っていますよね、今までここに来た多くの女性たち──彼女らもあなたと同じでものすごく顔がよく、ムチムチといやらしい身体をして、とても美味しいアソコをしていましたが……全員が不妊に悩んでいたのですよ。ふふふ。けれど、彼女らもここに来て一人残らず妊娠され、満足して帰られましたから……。分かりますか? 妊娠ですよ、ニ、ン、シ、ン。子宮内に生で中出しされて、卵子の膜を精子に食い破られ、孕んでしまったのですよ。どこの馬の骨とも分からない男の子をね……」
「あふおぉッ……! んほおぉッ……!」
「そう、ですから──あなたも今日で不妊とはおさらばできます。ええ、私が保証して差し上げますよ。ん? どうですか? 嬉しいですか? 妊娠したかったんですよね、奥さん」
ぐちゅぐちゅぐちゅ──。
卑猥な音を立ててペニスが出入りする。
敏感なアソコはヒクヒクと痙攣して全身に快楽を送り込んできていた。
何人もの男たちに掴まれている両手両足の先にまでしっかりと快感が行き渡る。
その気持ちのいい指先を舐められ、吸われ、さらに興奮が倍加する。
「あうああッ……! んはあああッ……!」
私は石の床に涎を垂らして──再び“女”へと変身させられていくのだった。
「いひ、あひっ……! ああっ……あひッ……あおおぉッ!」
いつの間にこんな体勢にさせられたのか。気が付けば私は正常位で激しくラストスパートをかけられているところだった。
正面には老人の顔があり、彼の口からは汚い唾液が滴り落ちている。皮と骨だけの貧相な身体。なのに、どこからこんなパワーが湧いてくるのだと思えるほどの激しい突き込みを見せてくる。
現役でスポーツをやっている大学生でもここまではできないだろう、そんな獣じみた腰使い。
私は床に押さえつけられて、背中に痛みを感じながらも雄々しい交尾を強制させられていた。
「ふあっ、んあっ、はぁっ……! あくぅあぁッ……!」
「あああ、お嬢さん。あなたの中、ぐねぐね動いて、オチンチンが気持ちいいですよ。オチンチンが、すごく気持ちいいです。あああ……もう我慢できません、おおお……」
「あああッ! あああッ! あああッ!」
「ほら、まずは最初の一発です。いいですか、イキますよ、お嬢さん。あなたの中に、ほら、出しますよ。たっぷりと、ザーメンを、……おおお、おおおおお……!」
老人が背筋を反り返らせて、天を仰ぎながら一番奥へとペニスを突き立ててきた。
激しかったピストンの最後の一撃は全力で──。バチン! と大きな音がしたかと思えば瞬間的に快楽が爆発し、私の身体も衝撃のあまり飛び跳ねた。
そしてそのまま力強く子宮を押し潰され、敏感な奥底にびゅるびゅると精液を吐き出されてしまう。
「ふあぁぁあぁ……! っほおおぉぉっ……!」
灼熱の温度を持ったザーメンが、子宮口にぶっかけられている。
敏感な膣壁は、粘液の感触をはっきりと脳に伝えてきた。
快楽に歪んだ老人の顔を真正面から眺めつつ、彼の下で何度も何度も絶頂を迎える。
無防備な子宮を精液で汚され、それでもなす術なく──彼が最後の一滴を私の中に絞り出すその時まで、されるがままでいるしかない。
老人が大きく息を吐きながら、身体とペニスをブルブルと震わせた。
おしっこを出し切ったかのようなその姿に、私のプライドは粉々に砕かれてしまった。
やがて満足した彼がジュッポンと性器を引きずり出すと、充血した膣口からはドプドプと精液が溢れ出してきた。
私は目の焦点も合わせられないまま、口から舌を出して──しばらくの間、身体を震わせ続けるのだった。
「あぁ……はぁ……はぁ……はぉ……んぐ……はぁ……」
一戦終わり、一息つけるかと思っていたのに──周りの男たちはそれを許してはくれなかった。
手首を引っ張られて強引に起こされてしまう。
何本もの腕に支えられてよろめき立つと、四方八方からさらに身体を触られまくった。
「じゃあ、このまま行こうか」
誰かがそう言うと、周りの人たちも賛同する。
──このまま、行く?
私は男たちに囲まれて、ただ立っているだけだったのだ。このまま行くって何が? 立ちバックで犯されるということなのだろうか。
そんな風に思っていると……正面で乳房を鷲掴みにしていた男が腰を落として勃起ペニスを近づけてきた。
えっ、と思う間もなく──背後に立つ男性にもお尻の割れ目に沿ってガチガチの肉棒をこすりつけられてしまう。
驚いて首を後ろに回した隙に、前にいた男性に秘裂を割られた。
「あはぁっ……!」
床についている足が浮き上がってしまうほどの、力強い挿入。
私が前に顔を戻した時には、すでに膣内は男の性器で一杯になり、その彼は興奮した顔で唇に吸い付いてくるのだった。
「んぶうぅ……! んんんッ……!」
強引に口を開けさせられ、強く舌を吸引される。ベロベロと歯茎をしゃぶり回され、同時に下から腰を突き上げられる。
「んんぉっ……! ふおぉっ……!」
快感に声を荒げていると、耳の後ろにぜぇぜぇと荒い息がかかった。
背後に立つ彼は、お尻の穴にペニスの先端を押し当ててくるのだ。
「んぶうううっ!」
まさか、と思っていると──すぐにその通りのことをされてしまった。
肛門に勃起ペニスが突き刺さる。決して小さいとは言えないサイズの亀頭が、括約筋を押し広げて直腸内に姿を消す。
「ンフンンンッ! ンほおおおッ!」
前からは膣を、そして後ろからはアナルを、太いペニスで貫かれた。
足腰に力が入らないまま立たされての、サンドイッチファック。
前後からリズミカルに男性器を打ち込まれて、ガクガクと身体が揺れる。
わきの下、わき腹、腰、さらには両腕と両足──いたる部分を男たちに掴まれているので倒れ込む心配はないが……。
こんな状態で二つの穴にペニスを出し入れされて、平気でいられる女などいるはずもなかった。
「……あおおおっ……! おおおぉぉ……!」
私は野太い声を漏らして泣き叫ぶ。
彼らは前と後ろで呼吸を合わせることもなく、それぞれが自分勝手に腰を叩きつけてくる。
穴があるから使っている、自分の性器さえ気持ちよければそれでいい──そんな利己的なピストン。本当にやりたい放題といった感じである。
前と後ろ、両方の穴で極度の快楽が弾け、私は半ばショック状態。そしてそのまま、ひたすらに下半身を犯され続けるのだった。
「んふうぅぅぅっ! ンンンンンッ!」
舌を吸われているせいで口に溜まった唾液も飲み込めず、胸元を涎でベトベトにしながら──私は白目を剥いて腹の底から咆哮した。
二人とも、ものすごい力強さ。ガチガチの勃起ペニスが、どちらも奥深くまで侵入してくる。
つま先だけでなんとか床に足をつき、全身の筋肉を震わせながら、また二本のペニスに突き上げられる。身体が上下し、そのたびに前後どちらかの亀頭で一番深い部分を押し潰される。
「おおお、んぐおおおおっ……!」
気持ちが良すぎて、どこにも力を入れられない。
胴体はもちろん、両手両足もぐったりと男たちに任せっきり。
自然に痙攣を繰り返す肉のうねりを放置したまま、私は犯されるがままに犯されていた。
じょろろろろ……。
二穴が同時に広げられているせいか、少しの尿意すら我慢することができない。おしっこを垂れ流しにして、それでもなお前後の穴をえぐり込まれ続ける。
「んふっ! んふっ! んふっ! んふうう! んふうううう!」
ビクンビクンビクン!
「イク」と言うことさえできずに、巨大な快感を脳内にねじ込まれた。
全身を痙攣させて、長い絶頂に突入。
イッている最中にもゴシゴシと穴の中をこすられ、さらになす術なく翻弄される。