いざベッドに乗ってパンツを脱ぐと、夫はギンギンに勃起しているのだった。
彼の気持ちが分からない。
本当に妻の身体が久しぶりでそうなっているのか、または変わり果てた私に新鮮な興味を抱いているのか──破れかぶれで、一匹の牝として見ている可能性だってあるし、はたまた、自分とは接点のないギャルの身体を買ったかのような気分になっているのかもしれない。
昔はセックスをする時も紳士的で、どちらかと言えば優しく淡白なセックスだったように思うが……。
今日の彼はすでに野獣のようだった。前傾姿勢でヨダレを垂らして、私の身体に覆い被さってくる。
彼のこんな姿は初めて見る。
一年以上ものあいだ溜まりに溜まった怒りや性欲を、容赦なくぶつけてくるつもりかと不安が高まる。
今まで言葉や態度では静かで穏やかだった。その分さえをも、ベッドの上で私の身体に直接叩きつけようということなのかもしれない……。
ふいに、レイプする時の夫はこんな顔をするのだろうなと思った。
「恵科女子の生徒を買って……犯しているみたいだ」
夫は私の身体にむしゃぶりつきながら、そう言った。
「一年ぶりの女だ……ああ……すごいな……」
不良たちにも負けない、乱暴で荒々しい愛撫。
乳房がこねくり回されて形を変え、股間の穴には両方に指が埋め込まれている。
「アッ……! アッ、アアアッ……」
一年間男たちに開発され続けてきた身体は、久しぶりの夫の愛撫にも敏感に反応していた。
家出前には考えられなかったほどに、蜜が溢れて身体がくねっているのだ。
夫はそんな変わり果てた私の身体を、一つ一つ確かめていく。
手で触り、撫で回し、揉み込み、そして舌で突付き、舐め回し、しゃぶり上げる。
勃起が凄かった。
手で握ると爆発しそうなので、彼が身体にこすりつけてくるに任せているが……。鋼鉄を通り越してギンギンに張っている。本人も痛いのではないかと思う。
不意に、普段よりずっと興奮してしまっている自分にも気がつくのだった。
夫の興奮が私に乗り移ってくる感じ。こんな状態で、さらに一年ぶりのペニスをハメられたらどうなってしまうのか……。
「あ……やは……あああっ……」
私は彼に密着され、ベッドに押さえつけられて──不覚にも指だけでイカされようとしていた。
黒光りする全裸の女体が跳ねる。ブリッジするように、背が弓なりに、そして足が体重を支えてプルプルと震える。
「アアアアッ……い、いく……あ、あなた……アンアアアッ!」
夫は私の絶頂を察して、その瞬間、激しく指を動かしてきた。
乳首を吸われながらの乱暴な手マンに、股間から潮が飛び散る。
「アグッ、イグッ、アアアアアッ!」
ビクンビクンビクン!
イッて荒々しく息を吐き出している私の口に、夫がまた犬のように激しくむしゃぶりついてきた。
強力に舌を吸い上げられ、唾液をすすり飲まれていく。
「あんふぁ……あふぁ……あが……んむふぅ……」
そして私は、夫にレイプされた。
正常位で頭をベッドに押さえつけられた状態。頬に何度もビンタを食らい、そこは痛みでジンジンと疼いている。
頬だけではない。さっきはバックで尻が赤くなるまでスパンキングをされてしまったのだ。今でも尻肉の表面は火がついたかのように熱を持っていた。
不安が的中した。夫は快楽と興奮に身を任せて、彼の中に存在していた怒りと性欲を思いっきり私の身体にぶちまけていたのだ。
股間の骨が砕けてしまう……そう思えるほどに激しいピストンを食らう。
彼も離婚は覚悟しているのだろう。別れるのなら最後に好きなだけ犯し尽くして別れてやろう──そんな意図さえ見え隠れする、相手の人格を無視した自分勝手な交尾。
昔はこんな乱暴をされることなどなかったというのに……。しかし、それもこれも自業自得だと思えば涙が溢れる私なのだった。
「おら、私は淫乱女ですって言えよ!」
「ああッ……私はッ、淫乱ですッ! 淫乱女ですッ! あああああああッ!」
「不良男のチンポはよかったか? ああ? どうなんだ!?」
「ンアッ! よ、よかったッ、よかったですッ! 不良チンポ……最高でしたッ! アアアアアアッ!」
「不良チンポで堕とされて、心も体も変えられたか!? チンポで堕とされたか!! どうなんだよ!!」
「あぐッ──! 堕とされたッ! 堕とされましたッ! アアアアアアッ! ふ、不良チンポで堕とされてッ──心も身体もッ! 全部ッ! 変えられましたッ……! あはぁあああぁぁぁあ……!」
前から後ろから下から上から、夫のペニスで突きまくられた。
全身の筋肉を震わせて、ヨダレを垂らしてイキまくっても、彼は許してはくれなかった。
彼の怒りを、身をもって理解した。
「んごめんなさいッ! ごめんなさいッ! あぐあッ! い、イキますッ! イクッ! イクッ! イクッ! イグウゥッ──!」
「もう男なら誰のチンポでもいいのか! どのチンポでもイケるように変えられたかッ!! だから俺のチンポでもイクのか!! ああ!? どうなんだよ!!」
夫はびゅるびゅると膣内射精を繰り返しながら、硬さを損なわないペニスで私を責め立ててくる。
「アアアアッ! イクッ! 誰のでもッ! イクからッ! あなたのでもッ! イクッ! イクッ! イクッ! イックウウウウウッ! アアアアアアアアアアアアッ!」
出した舌を吸われて、正常位で股間を密着させたまま二人して痙攣を繰り返す。
息も出来ないほど強く舌を吸われ、ドクドクドクとまたしても大量に射精される。
その全てが、彼の怒りだった。
私は、彼に愛されながら叱られていたのだ。それも、徹底的に。身体の奥の奥に染み込むほどに。
「んふううううぅぅぅぅ……」
「おおおお、うおおおお……」
二人して汗だく汁だくのままで、そのまま密着し、キスをし、体液を交換しながら繋がり合っていた。
気持ちよすぎて、何だか険悪だった雰囲気もどこかへ飛んでいってしまっている気さえした。こうして一つになっていると、まるで付き合い始めた頃の二人みたい。
思う存分中出しし、私をイカせることに成功した彼のキスからは──愛情までが感じられるのだ。
ふと思う。
美咲の家に遊びに行って、そこでケンジとユウイチを紹介されなかったら……きっと今でも私は、この人と幸せな家庭を築いていたのだろうと。
少しだけ胸が痛んで、自然と涙が零れ落ちる。
それでも彼はずっと──尿道に残っていた精液を膣に流し込んでは、私のヌメった舌を吸い続けてくれるのだった。
夫は終わった後も私の汗だくの身体を舐めまくってくれた。
昔はそんなことしなかったはずなのに……射精してもなお、興奮が覚めやらないといった感じだ。
そして、彼は私の裸体に股間をこすりつけてしがみつきながら──男たちにどういうことをされたのか質問責めをしてくるのだった。
しかもすごい勢いで、興奮した目つきで。
そんな彼の呼吸が欲情に乱れ、ペニスが再び勃起し始めていることにも私は気が付いていた。
射精したばかりだというのに、私がケンジやユウイチと日ごろ行っているセックス、彼らにどう変えられていったか、そしてクラブの年下の男たちと遊んでいる時のこと、また、知らない親父たちと一つになった日々──それら全てを話せば話すほど、彼のペニスは盛り上がっていくのだ。
まだ顔も身体も痛むだろうに──ヘンな趣味にでも目覚めてしまったのではないかと思ってしまう。それほどまでに、夫は興奮していたのだった。
もちろん、一通り話した後は、また犯された。
夫は嫉妬に目を血走らせて、それでも興奮で顔を真っ赤にし、いつまでも私のギャルギャルしいカラダを犯し続けたのだった。