男も、もう我慢ができないといった様子だった。
彼は乱暴な手つきで奈々子の右足を担ぎ上げると、それを自分の肩に乗せた。
「んっ……」
奈々子は立ったままで股割りをするような格好にさせられる。
ドロドロに溶けた女の秘部がにちゃりと音を立てて開いた。
「はぁはぁはぁ……」
顔のすぐ近くでは、獣のような息遣いが聞こえる。
そして下の方からは、彼がいそいそとズボンを脱いでいるであろう衣擦れの音までもが聞こえてくる。
「んふぅ……んふぅ……」
「はぁ……はぁ……はぁ……」
静かなトイレの中に、興奮した男女の呼吸がこだまする。
汗やフェロモンの匂いも強烈で、昼間は子供達の声で溢れ返る公園内だとは思えないいやらしさである。
奈々子は興奮しきって、早くペニスを挿入して欲しいと願っていた。
片足で男子トイレの汚れた床に立ち、内ももの筋肉を伸ばしたままでなおも甘く腰を振る。
男も同じ気持ちらしく、アソコを指でいじることなく──もう直接肉棒で責め立てるつもりのようだった。
熱い勃起の先が、ピタリと膣口に触れる。
「はぁはぁはぁ……」
交尾に入る男性が、挿入の直前にみせる独特の息遣い。
目の前の女を自分のモノにできるという彼の歓喜が手に取るように感じられる。
興奮した人妻には、そんな相手の様子さえもが愛しく思えてしまうのだった。
くちゅ、くちゅ……。
男はギンギンに張り詰めた肉棒で数回秘裂をなぞり、亀頭に愛液を馴染ませていく。
奈々子はたまらずに、自分から腰を突き出して屹立を迎え入れた。
ぬぷ……ずぶ……。
灼熱の肉棒が、ゆっくりと膣道をかき分けて奥へ奥へと侵入してくる。
「……ん……んふうぅぅ……」
脳が痺れるほどの快感。
何時間も全裸で縛られ、男臭い場所に放置されていた女の身体は──ペニスを挿入されただけで、甘くトロけるような悦楽に押し流された。
義父のものと比べても遜色のない、巨大なペニス。
ミシミシと音を立てて穴をえぐり込んでくるたくましい巨根に、奈々子は魂を食い尽くされそうになっていた。
「んほおおお……」
黄ばんだ蛍光灯の下で、白く美しい女体がプルブルと震える。
玉のような汗をびっしりと浮かべた肌が艶めかしくヒクつく。
若妻は見知らぬ男性と性器を一つに溶け合わせて、それだけで軽く絶頂に達してしまっていた。
彼の肩に担がれた生足、その指先までもが小刻みに震えている。
顔も名前も分からぬ男性のペニスが、子宮を押し潰すほどに深く挿入されているのだ。
その背徳感は生半可なものではなく、今まで二人しか男性を知らなかった人妻には猛毒のような刺激となった。
充血しきった膣内のヒダがえぐられて、奈々子はあまりの気持ちのよさに喉を鳴らした。
「んぐううう……ぐううう……」
口に咥えたタオルはすでに唾液でぐしょぐしょだ。
許容量を越えた汁は彼女のアゴを伝って胸元に滴り落ちる。
男がゆっくりと抽送を開始する。
大きなカリで膣壁がえぐられ、何百という肉ヒダがすり潰されていく。
愛液とともに、ジュワジュワと言葉にできない快楽が溢れ出してくる。
「んっふうううう……」
奈々子は目隠しの下で白目を剥いてよがった。
舌を激しくタオルに押し付け、腰を振って気持ちのよさを享受する。
バチュバチュバチュ……。
男が興奮し、ペニスを激しく出し入れすると──湿り気を帯びた肉と肉がこすれ、ぶつかり、トイレの中は一瞬にして卑猥な音で一杯になった。
ぐじゅ、にちゃ、ぐじゅ、にちゃ……。
柔らかくトロけ切ったアソコを、何度も何度も男性器で往復されてしまう。
「あふあっ……! んふああっ……!」
奈々子はここが公共の場所だということも忘れて、声を張り上げてよがり狂った。
彼女は夫の前でも義父の前でも、自分から積極的に快楽を貪るようなことはしなかった。
夫に対しては恥ずかしさのせいで、義父に対しては憎しみのせいで──どんなに気持ちがよくても自分から腰を動かすようなことはしてこなかった。
だけれど……いま自分を抱いているのは、どこの誰だかも分からない通りすがりの男。
しかも、いくら全裸で縛られているとはいっても見ず知らずの女をレイプする変態でもあるのだ。
恥ずかしさも憎さもないし、この男になら自分がどう思われようと構わない──奈々子はそう思った。
きっとこのセックスが終われば、もう二度と会うこともないのだから。
そう、つまり──。
もしも今、自分から積極的に腰を振り、張り紙に書かれた通りに変態M女としてペニスを堪能したとしても――何の問題もないのではないか。
男が射精して満足すれば、きっと自分を置いて立ち去ってくれる。
朝になり義父が迎えに来れば、家に帰ってまた昨日と変わらない明日が続いていくのだ。
「はう……ふぅ……んんんっ……!」
そう考えた奈々子は……ただじっと犯されているだけでは物足りないという風に、自分から腰を振ってさらに膣内でペニスが暴れるよう仕向けた。
強く腰を相手の股間にぶつけると、ゴリゴリと硬い男性器が前後左右いろんな角度から女穴を刺激し始めた。
ただのピストンではなかなか当たらない隅の部分にまで、石のようなカチカチの亀頭がめり込んでくる。
「んふうっ! ふうううっ!」
不思議な感覚だった。
今までの奈々子にとっては、交尾とは一方的に与えられるだけのものだったのだ。
それが今や、まるで共同作業。
自分から快楽を求めて積極的に腰を突き出すだけで、これほどまでに新鮮な気持ちのよさに身を包まれるだなんて──。
「んんんんっ! んむうううっ!」
ずっとイキそうになっていた奈々子は、自分が腰を前に出した瞬間に男の強烈なピストンを食らい──子宮をぐにゃりと押し潰されてあっけなく果ててしまった。
今この状況でなら、どれほど乱れたところでこれからの生活に影響がないのだ。
そう思えば、絶頂を迎えながらもなお激しく腰を振ることができた。
「ふううっ! ふうううっ! ふうううううっ!」
彼女は腹の底から息を吐きながら、絶頂に痙攣する腰をさらに揺らして男の股間に激しくこすりつけた。
「んほおおおっ! おほおおおっ!」
ビクビクッ! ビクビクビクッ!
股間から汁を撒き散らして、奈々子は男のピストン、その一撃一撃に身体をくねらせ身悶えた。
興奮のあまり身体中が真っ赤に染まり、露出した乳首はビンビンに勃起している。
男がそんな彼女の乳首を指で弾く。
「んふうっ!」
奈々子は猿轡をされた不自由な口元を歪めて、刺すような快感に打ちのめされた。
背筋を反り返らせて白い胸元を露にする。
男の方も、そんな彼女の痴態を見せ付けられて黙ってはいない。
彼はしっかりと人妻の身体に両腕を回すと、背骨が折れるかと思うほど力強く抱きしめてくるのだった。
奈々子と男が正面から密着するように抱き合い、その間にむっちりと白い女の足が一本挟まっているという体勢になる。
もちろん股間では、お互いの性器がヌルヌルのディープキスを繰り返している。
奥に、入口に、奥に、入口に──快感にまみれてヒクつく亀頭が出たり入ったりする。
男も絶頂が近いのだろうか、先ほどよりもずっと激しく抽送を繰り返し、パンパンパンと派手な音を立てて責め立ててくる。
女の柔肉を叩く音、蜜壷を激しくかき混ぜる音。近くを人が通るだけで、トイレの中でセックスをしているのだろうとバレてしまうほどの大音声。
汗の匂い、唾液の匂い、男女の性臭でもバレてしまいそうだ。
「んんんんんん!」
奈々子は興奮と快楽に我を忘れてよがっていた。
膣をぎゅんぎゅんに締め付けてペニスをくわえ込む。彼女は何度も痙攣を繰り返し、何度も潮を噴いてイキまくっていた。
男がタオルを解き、猿轡を解除してくれる。
唾液まみれのタオルが床に打ち捨てられた瞬間、抑え込まれていた奈々子の絶叫がトイレ中に響き渡った。
「んはあああっ! あああっ! イイッ! スッ! スゴッ──スゴッ、スゴイッ! イイッ! あふあっ! あっ! んあっ! き、気持ち──イイッ! あひぎいいいいっ!」
今まで我慢していたものを吐き出したせいか、彼女の身体は一段と素直に快楽を受け入れ始めた。
「んふぁああっ! ひぐあああっ! イグッ! イグゥ! イグウウッ! ウウウウッ──! ングウウウッ──!」
ガツガツと乱暴に腰を打ち付けられ、人妻はこれが浮気セックスだということも考えられないままにイカされ続けた。
これだけ自分から腰を振って積極的にセックスをしてしまっているのだ。夫や義父に対しては死んでも言えないようなことまで口にできる気がした。
奈々子は思い切って、今だけでも宣伝どおりの──変態M女になってやろうと決めた。
こんなにも気持ちがいいなら、最後まで存分に楽しんでやろうと。
彼女は口を開き、心の奥底に隠してあった女の本性を言葉にしてさらけ出すのだった。
[ 2011/12/04 13:30 ]
義父の肉欲 |
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