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姉のカタキは女殺し 1-13

「んんあっ! くはあっ! あああっ! あんんっ!」


 ほとんど味のしない半固形物を飲み下しながら、私はなおも激しくピストンされ続けていた。

 男性特有の鋼のような腹筋、バネのようなふともも、ふくらはぎ──そういうものがすべて存分に力を発揮してくる──暴力的なまでの腰使い。

 膣の中でペニスが嵐のように荒れ狂い、私はもうダメになっていた。

 子宮は亀頭に押しつぶされてトロトロ、何もしなくても勝手に快楽を垂れ流している。膣道はどの部分もカリで嫌というほど掻きむしられ、延々と痙攣を繰り返している。

 ムリヤリ犯されているはずなのに、快感がハンパない。


「あふあっ! あひあっ! んはあっ! あふあっ!」


 まるで男の妻にでもなったかのように、彼の前で裸体を打ち震わせ、彼を楽しませてしまっている。

 それが悔しくて、たった少し、ほんの少しだけ抵抗してみようと思っても──まったくできないのだ。

 全身の痙攣。

 喘ぎ声。

 体液の分泌。

 脳内物質の分泌。

 それらすべての制御が完全に自分の手から離れてしまっていた。

 今それを握っているのは、目の前の男だ。彼がどういう風に腰を動かすかによって、すべてが決まる。

 私には一切、制御する権利は与えられていないのだった。

 男の言いなり。されるがまま。


「んんふあああっ! んんんんくぁっ!」


 目を見開いて、口に押し込まれた食べ物を行儀悪くこぼしながらイク。

 男が膣道のとある一ヶ所を執拗に突いてきたのだ。

 そんなことぐらいで、私は手足の指をぎゅっと丸く握り締めて、ピクピクと身体を震わせる以外のことができなくなる。

 気持ちよすぎて、死ぬかと思う。

 どうしてこんなにも気持ちがいいのか理解できない。

 ──クスリを打たれているから? しばらく掻いてもらっていなかったから? ……まさか、私自身がこんな変態プレイで興奮してしまっているなんてことは──。


「あはあっ、んふっ、んふううううううう」


 こぼしちゃダメじゃないか──そう言いたそうな目をして、また男が歯ですりつぶした食べ物を口移しで流し込んでくる。

 求められるがままに、必死になってそのぐちゃぐちゃした何かを飲み込んだ。

 食道を唾液とともに汚物が通過していく。

 同時に──、膣道を雄汁とともに亀頭が通過してくる。

 上の口と下の口で、三大欲求の二つを一度に満たすという人の道にも外れる行為。


「ふああっ! ふんああっ! んんんんあっ!」


 悦楽、羞恥、屈辱、悲哀、幸福、愛、──いろいろなものがひと固まりになって脳内に溢れ出し、私はもう何も考えることができなくなっていた。

 ただ分かるのは、自分はこの男に支配されてしまったのだということ。完全なる所有物になってしまったのだということ。身も心も、すべて奪われてしまったのだということ。

 だってそうじゃないか。この男がいなければ、私は飢えて死んでしまっていたのだから。

「食べる」という生命の根っこの部分から押さえられてしまっているのだ。さらにもっと悪いことに、その根っこの部分までこうやって変態的な楽しみに利用されてしまっているのだ。

 尊厳も何もあったもんじゃない。


「──かはあっ! ──んくあっ! ああっ! あああっ! ああああっ!」


 本当に、今の私は──男を興奮させるためだけのダッチワイフ。それ以外の何ものでもない。

 お風呂にも入れてもらえない、汗臭い身体。私は全身の毛穴を開いてイった。


「んんんんんふううううう」



 ごくっ──んくっ。


 私はまた、男の唾液まみれの食べ物を胃に落とし込む。

 そんな私の顔を見て、男が嬉しそうに腰を使ってくる。


 パンパンパンパン!


 ここに来て、男はピストン運動を速めてきた。もう弁当の中身はほとんどなくなっているのだ。いつ射精してもいいという気持ちなのだろう。

 私はその強烈な責めにひたすら喘ぐだけ。感じすぎた膣は、それ自身はもちろん、その周辺──お尻の穴や内ももの筋肉までをも巻き込んで痙攣していた。


「ほら、美由紀……上の口からも下の口からもワシの汚いもん受け入れる気分はどうや? 気持ちええやろ。あああ……興奮するわ……美由紀、お前を支配する興奮や……たまらんなあ……おお、おおおっ!」


「んっふうううううっ!」


 男が快感に身を震わせて、私の身体に抱きついてくる。イキそうなのを我慢しているのだ。しばらく動かすのをやめて、射精感が引くのを待っている。

 しかしその間にも、私はひとり、地味に小刻みにイカされ続けていた。

 だから当然、再び男が強烈な突きこみを開始したときには、失禁しながら派手にイクしか道は残されていないのだった。


 パンパンパンパン!


「んんんもおおっ! ダメええっ! イクイクイクイクイクイクううううふんんっ!」


 じょばあああああ──。


 きつく口を吸われながらイク。アソコの中をぎゅうぎゅうと収縮させてイク。手足をバタつかせてイク。よだれを垂らしながらイク。

 男は失禁しながらイっている私の顔に、ツバの塊を吐きかけた。何度も何度も。

 私は顔にツバを吐きかけられながら、その屈辱にまみれつつまたイカされる。顔中をドロドロに汚しながら、全身の筋肉を痙攣させて、失禁しながらイク。これ以上ないほど無様なイキっぷり。だけど、分かってるけど、止められないのだ。


「んああああっ! あああああっ!」


 パンパンパンパン!


 男は容赦なし。私がイっている間は、絶対にペニスの動きを緩めない。最後まできっちりとイカせてやるという風に、イっている間こそ本気になって叩きこんでくる。

 もう私は心身ともにヘロヘロになっていた。だらしなく舌を垂らして、目の焦点すら合わせられない。イっているのに、さらにイカされる。


 バチュ! バチュ! バチュ! バチュ!


 二人の股間が、私の尿でぐしゃぐしゃに濡れてしまっている。が、この変態男がそんなことを気にするはずもなく──びちゃびちゃと周りに尿のしぶきを撒き散らしながらむさぼるようにセックスをされる。

 ひいひいと悲鳴を上げながら、私はイキ狂う。


「ほら、美由紀、最後の一口や。ワシのツバでにちゃにちゃになったもんを……、ほら、口の中でたっぷり味わって飲み込んでくれや……。下からもねちょねちょの精子をキメ細かいマンコの中に出したるからな……両方の口でワシの汚汁を吸収してくれや」


 男のペニスが一段と硬直し、触れている場所から驚くほどの快感が伝わってくる。男の性感も極限まで高まっているのだ。


「おらおらおらっ! そろそろやぞ、そろそろっ!」


 腰がものすごい勢いで打ち付けられる。


 ズバンズバンズバンズバン!


「んんんがふああああっ! きもぢいいいっ! あふああっ! ああああっ! イってる! イってる! わらしイってるからああああああ!」


 ビクンビクン!


 陸に打ち上げられた魚のように、手足と胴体を激しく暴れさせながら絶頂に堕ちた。


「ワシもイクぞおおおっ! おおおおおっ! ほれっ! イクっ! ああああおおおお!」


 男も全身を震わせながら、最後の一突きをありったけの力で叩き込んでくる。ペニスの先がぐにゃりと子宮を圧迫。そしてそのまま、容赦なく射精。


「んんんんんんんんんんん!」


 子宮に直接精子を浴びせかけられる。


 びゅる! びゅるるるる!


 さすがの男も強烈な射精の快感に抗えない様子。口からはよだれを垂れ流し、獣のような声を漏らしながら全身を痙攣させていた。

 私は胃と子宮を同時に満たされた快感に、魂が抜けるかと思った。二つの強い満足感はしばらくの間放心するに充分な理由だった。


「んふああああああああああああああ……」


 男がペニスを抜くと、アソコからドロドロと白濁液が溢れてきた。

 私は視線を落として、その光景を見つめる。が、不思議と嫌悪感は湧いてこない。どちらかというと、満足感の方が強いぐらい──。

 私は、男の汚物を身体中に受けて、喜びを感じてしまっているのだ。

 あんなに嫌がっていた変態的な食事でさえも、今の私は──やってよかったと思っている……。

 男と肌をこすりつけ合い、体液を混ぜあい、快感を伝え合う。

 交尾をして、受精行為をして、遺伝子を混ぜあう。

 それがとても素晴らしいことだと思ってしまっている。

 ──私はぜぇぜぇと荒い呼吸を繰り返しながら、自分の中で何かが変わりつつあるのをはっきりと自覚していた。





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[ 2012/01/09 17:25 ] 姉のカタキは女殺し | TB(-) | CM(-)
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