男が分泌する液体は、どれもこれもが嫌になるほど粘っこかった。
だからそんなものを塗りたくられた私の裸体は、たとえ外気に曝されようと一向に乾く気配がなかったのだ。
「アハァ、アハァ、由里。あああぁ、オオオォ……由里のオマンコ、すごいね。ヌルヌルなのに……僕のチンチンを、こんなにもぎゅうぎゅうに締め付けて。オオオオォ……立つと余計に、締まりが……こりゃ天国だよ」
私はベランダへと連れ出されていた。
金属製の柵に両手で掴まり、足を肩幅に広げて踏ん張っている格好。下半身が繋がった体勢のまま歩かされてきたので、もちろんいまだに全裸だ。
そして腰をしっかりと掴まれ、だらしなく口を開けたアソコを──射精寸前の勃起ペニスでガンガンに貫かれている。
「ンフゥッ! ンフゥッ! ンフゥッ!」
パンパンと湿った肉音があたりに鳴り響き、いつ誰に見られるかという恐怖に全身の肌が粟立つ。
せめて喘ぎ声だけは可能な限り抑えようとしているものの、
「ンフゥッ! ンフゥッ! んふううぅぅぅ! ──くあはぁあぁんッ!」
止まらないオーガズムには抗うこともできず、イク瞬間には必ずと言っていいほど喉を震わせてしまっていた。
コンクリートの床の上を、足指が強く握り締めた。
「ふふ、由里……僕たちの愛し合うところ……できるだけ多くの人に見てもらいたいね。誰か下を通らないかなぁ。四階だから上を向いてもらわないとダメだけど。でもまぁ、これだけ音を立ててたら誰か気が付いてくれるよね」
「あふぁッ……ンフッ……ハフッ! ハヒッ!」
ベランダの正面は駐車場。そしてその向こうには背の低い一軒家が立ち並んでいる。さらにその向こうには川が流れていて──自分たちがいるマンションよりも高い建物は、すべて川の向こう側にあった。
ということで。上や横からの視線を考える必要がないのはありがたかった。けれど下だけが残っていればそれでもう充分だという話でもあり……。
しかも時間はお昼過ぎ。
必ず誰かは、こちらが見える場所を通るに違いなかった。物音で注意を引いてしまえば、それがすなわち致命傷となる確率は非常に高い。
だというのに……男は、ベランダも屋内の一部だと勘違いしているようなのだ。
悪いことをしているという意識さえない様子である。今も部屋の中にいる時と変わらないやり方で、私の身体を羽交い締めにしてくる。
「ほら、ほら、ほらッ!」
「んぐッ! んぐッ! んぐうッ!」
もうお尻の肉は叩かれすぎて熱を持っている。きっと表面は真っ赤に染まっているはずだった。
ピストンのたびに愛液が鉄柵を飛び越し、下の道路にまで飛び散っている。
足全体が痙攣しているせいで、しっかりと柵に掴まっていないと立っていることさえできない。
一言で言えば悲惨な状態。
けれど彼のチンポで言いなりにされている今、私に拒否権はないのだった。
「あーもう、僕の由里がこんなに可愛くよがってるっていうのに。どうして誰も通らないかな。僕のチンチンでだらしない顔になる由里の姿をみんなに見て欲しいのに……」
「い、いやぁ……ゆ、許してッ……んん! んううぅ……!」
ベランダでひたすらに立ちバックで突かれる。
パンパンパンパンパンパンパンッ――。
全裸の女体がヒクヒクと痙攣し、感じすぎてアヘ顔まで晒してしまっている。
こんな姿を誰かに見られたら……本当に終わりだ。
それだけは、絶対に避けなければならない事態だ。
なのに、男は嬉しそうに声を張り上げるのだった。
「ほら、あそこ、誰かいるよ! 歩いてくる! こっち歩いてくるよ! ほら、由里、声出して! 見てもらおうよ、僕たちの交尾!」
「アアアッ……! む、無理ッ……そ、それだけは……ハアンッ! ンフウウゥゥ!」
それだけはできない。私は慌てて手のひらで口を塞ぐ。快楽を身体中に押し込め、一滴も外に逃がすまいと努力する。
すると彼はそんな私の双乳に手を伸ばし、グニグニと突起ごとこねくり回しながら──さらに激しく腰を叩きつけてきたのである。
獣のように激しい腰使い。
ダメになって久しい私のアソコを、突いて突いて突いて突きまくってくる。
「ンフゥッ! ンフゥゥ! ンフゥッ! ンホオッ!」
頭までが激しく前後に揺さぶられ、口から手が離れてしまいそうになる。
高速でペニスが出入りする秘裂には、とてつもない摩擦が起こって──腰から下が砕け散りそうになる。
巨大な巨大な、快楽──。
「んッ、んふううううッ……!」
視界の隅に、遠くからこちらへ歩いてくる男性の姿が見えた。サラリーマンだろうか、スーツに身を包んで手にカバンを提げている。
今はまだ何も知らない彼。よそ見もせず、真っ直ぐに歩いている。しかし、その歩みは確実に私たちの方へと向かっていた。もしかしたら、このマンションに用事があるのかもしれなかった。
(お願い……気付かないで……)
私は自分の腕を噛んで快感を押し殺そうとした。
男はそんな私の痙攣する股間に、飽きることなく突き込みを見舞ってくる。両手で乳首の先をギュッとつねりながらの、怒涛の子宮責めだった。
「ムフッ! ムフッ! ンフッ! ンフウゥッ!」
目の前がチカチカして、軽く意識が持っていかれる。
[ 2011/11/29 15:16 ]
淫虫症の女 |
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