「おい、出したんやったらさっさと交代せいや。お前の精子が染み込んでまう前に、ワシのもたっぷり参戦させい。ぐへへ、ワシの精子は強いからのお、一発で奥さんの卵子仕留めたるからなぁ……」
白目を剥いて痙攣している私の頬を、先生が叩く。
「ふふ、ほら、奥さん、しっかりしてください。また次の男性が来てくれましたよ。さあ、子供の父親になるかもしれない相手なんですからね。顔ぐらいしっかり見てあげてください」
「……ぇ……ぁはぁ……んふうぅ……」
力を込めて何とか頭を持ち上げた。
私は自分の父親よりもずっと年上の男性と目を合わせたまま、彼との生殖行為を受け入れる。
「ぐへへ、奥さん、アンタの中……ワシの精子まみれにしたるさかいな。奥さんが今日孕むんはワシの子やからな。他の男になんか渡さんぞ、こんなチャンス……アンタみたいな美人に子供産ませられるチャンス……絶対、絶対アンタの卵子はワシのもんや。ワシの精子で突き破ったるからの。ほら、待っとれよぉ……今こうして入れたるさかいな。おら……ほらぁ……」
ぐちゅり──。
「……ンッフアアアッ……」
またしてもペニスが突き刺さってきた。
今度のイチモツは悪魔のような反り返りで、弱った膣壁を容赦なくえぐり込んでくる。
「──ッハァアアア! ングアアアッ!」
一度ピストンされるだけで、お腹の内側、Gスポットがある辺りの肉をごっそりと削り取られてしまった。
今日で何本ものペニスを体験することになったが、それぞれが違う感触だった。そしてこのペニスもまた、今まで当たっていなかった部分を絶妙に刺激してくるのだ。
新鮮な快感に、慣れることも飽きることもできない。
常に新しい気持ちの良さに襲われて、私は泣きながら絶頂へと登り詰めていく。
「ふふふ、また別のペニスをハメられてしまいましたね。奥さん、どうですか? ここにいる全員があなたのことを妊娠させたがっていますよ。嬉しいですか? 興奮しますか? 気持ちいいですか?」
「……アアアンンン……サイコオォオオオ……キモヂイイイ……興奮──、ッするうぁああっ……やらぁ、もうぉ、おかしくぅ、なるうううっ!」
バチュバチュバチュバチュバチュ!
男は私の身体によだれを垂らして、豪快なピストンを繰り出してくる。
もう来る人来る人全員が、他の男に負けじと必死になって腰を打ちすえてくるのだ。
“自分が一番この女を感じさせてやるんだ”という意気込みがひしひしと感じられる、渾身の腰使い。
「んひぃ! んひぃっ! んひぃいいいっ! らめらめらめッ! おかしくっ! おかしくなっちゃう! おかしくん──ふぁあああぁッ……!」
「ふふふ、いいですよ。おかしくなってみてくださいよ。おしっこを漏らして、全身の肉を痙攣させて……そう、最大限恥ずかしいイキっぷりを披露しながら受精してみてくださいよ。どうせならね、こんなセックスで妊娠したなんて子供には申し訳なく思ってしまうような、変態セックスで受精しましょう」
ズバン! ズバン! ズバン!
「ああ、奥さんの中ぐちゅぐちゅや! このマンコたまらんわ! 奥さんのトロトロマンコッ! すぐイッてまうけど……エエか! まだ何人もおるしな! 俺もまた後で何発でもぶっかけたるしな! ほらッ! うおおおッ! イクぞッ! おおおおおッ! 妊娠や! これでッ! お前もッ! 妊娠やッ! うおおおッ! ぐおおおおッ!」
びゅるるるる! びゅるるるる!
「っふあああんッ! き、気持ちイイッ! アアアアッ! 最高ッ! 妊娠最高ッ! 受精最高ッ! ックハアアアアアッ!」
ビクビクビクッ!
「いいですよ奥さん、惜しむことなく思いっきり妊娠してくださいね。心配しなくても大丈夫ですから。今回は誰かの精子を受精して終わりになるかもしれませんが……また子供を産み終われば、いくらでも新しく受精できますからね」
ズバン! ズバン! ズバン! ズバン!
「アアアアッ! サイコオオオォォ! う、嬉しひィィ! んもぉォッ! イクッ! イクゥ! イクッ──アアアアッ! ックアアアアアッ!」
びゅるるるる! びゅるるるる!
「ふふふ、奥さん、どうですか? 一生私たちの子供を産み続けてくれますか? もう子供なんて諦めていた男たちの子を、あなたがその健康な身体で産んであげますか?」
「アアアアアッ! 産むぅッ! 産みますッ! いっぱいッ! アンッ! 産ませてッ! アンッ! あふぁアアアアッ! イクッ! イクぅ! イグうぅぅ! アアアアアアッ──!」
どこからともなく精液の雨が降ってきていた。私の胸やお腹、太ももや足、腕や手のひらに──熱い飛沫が大量に降り注ぐ。
薄く目を開ければ、周りを取り囲んでいる男たちがペニスを握って私を見下ろしていた。その中で一人、先生だけが腰を屈めて私の顔を覗き込んでくる。
「ほら、何発もザーメンをぶっかけられて、イキながら受精してください」
耳元で優しく囁かれ、私は吼えた。
「んはぁああぁあぁあ! イグイグイグイグ! あぁァアアアアッ! ンイイイひぃッ──ックウウウゥゥッ……! ァアアアアアッ……!」
「どうです? 来ましたか? 卵細胞に精子、入って来ましたか?」
「ッハアッ! キタッ! キタッ! 卵子にッ! 精子がッ! キタッ! ンこれエェ! ヤバッ! キテルッ! ギデルウゥッ! アアアアアッ! キモチイイッ──! ハアアアアッ──アアアアアッ!」
「ふふふ、まだまだですよ。奥さんがこんなにも素直になってくれているんですから、ご褒美にもう一周です。全員勃起が止まらないみたいですからね。もう一周は、みんなに精子を出しっぱなしにしてマワしてもらいましょう」
「ンもう一周ッ! もうイッ──ンアアアアッ! す、好きぃッ! 大好きッ! 男ッ! 好きッ! 精子ッ! 好きッ! っくっはぁぁッ……! あふぁッ……! んっぐうぁアアアアッ……!」
「──ではみなさん、そういうことですから……引き続き、元気な精子で彼女の卵子をレイプしてあげてください。見事受精させた方は父親になれますのでね。彼女の遺伝子とあなたの遺伝子が半分づつ混ざり合った可愛い子供を残せます。是非ともがんばってください」
先生が周りの男たちを煽ると、彼らは簡単にその気になった。またしてもペニスを反り返らせて私の身体にむしゃぶりついてくる。
「うおおおおお! 絶対俺が孕ませてやるからな!」
「いや、俺の精子を受け取ってもらうんだって!」
「いやいや、ワシの子を産んでもらうんじゃ!」
――。
――。
――。
狂った祭は、その後も数時間に渡って続いた。
私は、女としてこの世に生まれてきた意味を知った。