「あんぁ……ぁうあっ……んんぅ……」
股間からにちゃにちゃと卑猥な音が聞こえてくる。
先生が私のアソコに指を入れて、膣内を激しく攪拌しているのだ。
先生は私の身体、その右半分にがっちりと抱きついて、指を動かしながら──五センチの距離で私の顔を覗き込んでくる。
お前の感じている表情をくまなく見てやる──そんな感じで強引に指を動かし、ペニスにも負けないほどの強烈な快感を送り込んでくるのだった。
「ああんっ、んあああっ」
──ああ、先生に感じている顔を見られている……。
そう思うと、私の興奮はいや増し、膣の感度もグンと上がった。
もうたまらなくなって、浮かせた腰をガクガクと前後に揺すってイク。先生にイキ顔を見られながらイク。自分から舌を出して、あられもない声を上げてイク。
もう恥ずかしい姿を隠すつもりもなかった。もっと自分の本当の姿を、私が最低の淫乱女であることを、全部丸ごと見られてしまいたい──。
「あはあああああ──、あっふああああああ──」
びちゅびちゅと布団の上に小便を漏らし、全身を汗だくにして女の匂いを撒き散らしながら果てた。
頭が真っ白になるほど気持ちがいい。
快感はいつまでも身体から抜けず、ぐるぐると血のめぐりに乗って全身を駆け巡る。
イッた後ですらビクビクと身体は痙攣し続けて、そしてまたすぐにでもイケる状態にまで戻ってしまう。
先生が私の鼻に息を吹きかけながら言う。
「奥さん、気持ちがいいですか?」
「……ふぁぃ……気持ち……イイッ……んはぁっ」
「ふふふ、それはよかったです。奥さんが素直になってくれると、私はとても嬉しいし、興奮してしまいますよ」
くちゅくちゅくちゅ。
先生はなおも指を動かし、私の首筋に浮いた汗をベロリと舐め上げた。
「ふひゃっ──」
「どうでしたか、今日は。全部で十八人の男に輪姦されて、彼らの精を子宮いっぱいに注ぎ込まれて──。気持ちよかったですか?」
「んはぁ……はぁ……あああぁ……」
──十八人もいたんだ……そんなこと、初めて知った……。
今思い出してもよくやったなと思う。本当に、よく死ななかったなと。
あれだけ興奮して泣き叫べば、頭の中の血管が何本か切れていてもおかしくないのに……。
窒息しそうになる場面もしょっちゅうあった。ある時はペニスで、ある時は口で、そしてある時は精液で──。
「どうでしたか? 最高だったんじゃないですか? 心も身体も、一番深いところから女になれた気がしませんでしたか」
私は一瞬だけ、何と答えようか迷った。
今まで通り、黙ってごまかすか──。そんなことはないと強がって否定するか──。
それとも。
全てを認めて、正直に心のうちを伝えるか──。
そんな私の葛藤を見抜いた先生は、やさしく背中を押してくれる。
「奥さん、もういいじゃないですか。あんな姿を見せて、今だってこんなに可愛らしく喘いでくれていて……もう充分でしょう。隠すことなど他に何があるというのですか。もうありのままの正直なあなたでいてくれませんか。いいところも悪いところも、全てをさらけ出して──」
くちゅくちゅくちゅ。
「……んはっ、んあっ、そ、それはっ──んあっ」
快感がまたしても私の身体を支配する。頭の中もいやらしさでいっぱいになっていた。
本当に、もういいんじゃないかと自分でも思えてきた。
ここまで先生に食らい尽くされて、心も身体も支配されてしまった今、一体何を渋ることがあるというのか──。
もうすべて解放してしまってもいいんじゃないか。垂れ流すようにだらだらと。
「そうです。もういいんですよ。もう何もかも手遅れですから。あなたの存在はすべて私の手の中にあります。もうどんな演技も、どんな抵抗も無意味です。ほうら、諦めてしまいなさい。観念して、あなたの全てを私に委ねるのです……」
「あふぁ……んぁぁ……」
「ふふふ、もう一度聞きます。どうですか、十八人の男性に輪姦されて……最高に気持ちよかったんじゃありませんか?」
あふあふと口を開いて、私は快感に目を見開きながら天井の一点を見つめて答えた。
「ふぁぃ……気持ち……よかった……、んあっ、んあっ、最高んぁ……でしたぁ……あふぁっ……」
ビクンビクンビクン。
先生の指は今や、私の膣壁をゆっくりと撫で回すだけの穏やかな動きになっていた。
が、私はそんな愛撫ででも全身を痙攣させてイクことができた。
何か大きな壁が壊れてしまったかのような感覚があり、けれどそれは決して嫌なことではなく──むしろ心と身体の感度をさらに高めてくれているような気がするのだった。
あふあふあふ。私は金魚のように口をパクパクさせて喘ぎ、先生に聞かれてもいないのに自分から喋り出した。
「あふぁ……あふぁ……気持ち……よかったですぅ……。男の人いっぱいでぇ……おチンチンいっぱいでぇ……もう……すっごい、気持ちよかったですぅ……んああっ、んはっ」
ビクンビクンビクン。
正直に言葉を吐くと、なぜだか身体に快感が走った。
私はまるで射精でもされた時のように身体を波打たせて果てた。
先生はそんな私を、驚きもせずに、じっとやさしい目で見つめていてくれた。
「素晴らしいですよ、奥さん。やっと全部見せてくれましたね……私はこの時をずっとずっと待っていたのですよ……」
先生と見つめ合う。身体を越えて、魂で通じ合えた気がした。
彼が口を開く。
「奥さん、一つ聞いてもいいですか……。あなたは、一体誰の女ですか……。その心と身体は、一体誰のモノなのですか……」
──そんなの、決まってる。私は迷うことなく答えを口にした。
「あふぁ……私は……私の心と、身体は……んはうぁ、先生の……先生のモノですんぁ……。私はぁ……んあふぁ……んせ、先生の女ぁぁぁ……」
彼は大きくうなずいて、素敵な笑顔を見せてくれた。
私もがんばって首を動かして、うなずいてみせる。
涙が溢れた。
「奥さんが正直になってくれましたから、では私も正直に話しましょうか……。ふふふ、奥さん、実は私、本当はね──医者なんかじゃないんですよ」
「あふぁ……んはぁ……んあぁ……」
先生は身体を移動させて、今は股の間にいる。膝をついてペニスを勃起させ、血管の浮いた肉茎をゆっくりと右手でしごき上げている。
空中に向かって、びゅるびゅると飛び散る精液。
彼は射精しながら、なおもペニスを膨張させ、射精が続くそのままの状態で──先端を膣口にあてがってきた。
「ふふふ、やはりあまり驚いてはくれないのですね。ええ、分かりますよ。だって奥さんは薄々気がついていたんですもんね。私が本物の医者ではないということに……。こんなにいやらしい不妊治療はありえないということに……。ふふ、いつからですか? もうずっと前から気がついていたんでしょう? 違いますか?」
「んふぁ、あは、あ、んああッ……」
精子を放出し続けるいやらしい肉棒。
亀頭をこすりつけられているアソコは、すでにザーメンでドロドロだった。
彼は、愛液と精液まみれの割れ目に向かって、ゆっくりと腰を押し込んできた。
敏感な女の肉は、ビクビクと痙攣するペニスにねっとりと絡みついて一つになる。
「奥さん、あなたは……私がただの変態詐欺師だということを知りながら、それでもなお、毎回私のもとに“治療”を受けに来てくれていたんですよね。ふふふ、いいですよ。今なら何も問題はないでしょう。ここまで心と身体を開き切ったのなら、全てを認めてしまっても構わないはずです。──つまりあなたは……私に変態的なセックスをして欲しかったんですよね。今日みたいな、今みたいな行為を、ずっと望み続けていたんですよね。違いますか」
「んんあああッ、んはああぁぁッ……」
先生のペニスが膣壁をかき分けて入ってくる。
赤ちゃんのできる粘液を柔肉に練り込みながら、奥へ奥へと侵入してくる。
セックスの最後、中出しされる瞬間の、言葉にできないほどの気持ちよさ。それが、挿入と同時に全身を駆け巡った。
「あっはあああッ! んっふああああッ!」
そして、そのまま腰を動かされた。
激しく前後に、獣のように。
ドクドク精子を中出しされつつ、硬い肉棒で女の穴を責め立てられる。
「ひぐぅ! ふぐうぅッ!」
「──どうですか。あなたは私との交尾が気に入って、旦那さんとのセックスよりも私とのセックスを選んだ。自らの意思で──。違いますか。表面的には“治療”だから仕方がないという顔をして、心の奥底では私との交尾を期待し、受け入れ、そして満足していた!」
パンパンパンパンパン!
興奮と本能に任せた、暴力的な腰使い。手足が跳ね、汁が飛ぶ。
「んっふああああッ! んっひいぃぃッ! あっひいいぃぃッ!」
「そう、この感じ方ですよ! 全身の筋肉をビクビク痙攣させて汁という汁を垂れ流して、これが好きなんでしょう、あなたは! 旦那さんはこんなセックスをしてくれないから、変態の詐欺師だと分かっていても私に会いに来ていたんでしょう? 違いますか!」
ズバンズバンズバンズバン!
「んがああっ! んああああっ! アアアアアアアアッ!」
「認めてしまいなさい! あなたは私のセックスが大好きなんですよ! 私の虜になってしまったんですよ! さあ、正直に言ってごらんなさい! もう私がいないと生きて行けないと! ほらっ! ほらっ! ほらあっ!」
今までずっと手加減していたと言われても不思議ではないほどの、本気のピストンだった。
頭から足の指先まで、全身がガンガンと突き揺さぶられ、乳房は抗いようもなくゴム鞠のように上下する。
考える余裕はなかった。
私は興奮と快楽にグズグズに心を崩され、無意識のうちに大口を開けて叫んでいた。
飛び散った唾が、自分の顔に落下してくる。
「アンッ! アンッ! アンッ! ああああ! もう好きイイイイイッ! 大好きイイイイイッ! これがあああっ! ンッ、ハッ──す、好きイイイイイッ! アッ! アッ! アアアアアアアッ!」
「──んひッ……んひぃ……またッ、またイクッ……んあああアアッ!」
一時間ほどが経過しても、私はまだ先生に抱かれていた。
彼は一時のようにずっと射精することはなくなったが、それでも長い時間を置かず、小刻みに精を吐き出し続けていた。
胎内は彼のザーメンでたぷたぷになっている。
彼がそのたぷたぷの子宮をペニスでガンガンに突いてくる。精液がシェイクされているのが分かる。きっと中ではザーメンが泡だってしまっているに決まっていた。
「奥さん、今日で妊娠できましたかね? もしかするとまだ受精していない可能性もありますね。ふふ、どうですか。もしもあなたが望むというのなら、私が明日の朝までずっとこのまま、中に出し続けて差し上げますが……」
正常位、身体の前面を“ド”がつくほどに密着させた形。ぬめる肌を溶け合わせ、性器同士を深く摩擦させている、そんな体勢で──先生は耳元へ、余裕の感じられる声を吹きかけてきた。
「いかがでしょう。そうしないと、お風呂場で中出しをされた誰かの子供を身ごもってしまうということもあるかもしれません……。どこの誰かも分からない男性の子と、私の子、どちらを産みたいですか? 奥さんに選ばせてあげますよ……。ふふ、さすがに朝まで射精し続けていれば、確実に私の子を孕むことができるでしょうからね。──まあ、現時点で受精していなければの話ではありますが……。どうですか、奥さん……どちらの子を産みたいですか?」
彼は私の身体をぎっちりと抱きしめたまま、なおも射精したりしなかったりという痙攣ペニスをぐちゅぐちゅと往復させてくる。
そんなだから、私は彼のように静かに言葉を紡ぐなんてことはできなかった。
「ンハァッ、そんなのおっ、決まって──んんんっ! 産みたいっ! 先生の子おおっ、産みたいっ、んはぁああ! させてぇ、妊娠させてっ──イッ──クゥウウウッ! アアアアアッ!」
余裕綽々で一定のピストンを繰り返す中年男と、一切の余裕を失って間断なくイキ狂う若い女。
第三者が見れば、そのコントラストはこれ以上ないほど卑猥に映ったに違いない。
「ふふ、いいですね。素直でよろしい。では、このまま朝まで犯してあげましょう。他の男性の精子を一匹残らず掻き出して差し上げます。私のカリでね、ゴリゴリと。そして溢れるほどに射精して、あなたの子宮の中を、私の精子で満たしてあげましょう……」
ねちょ、ぐちょ、ぬちょ。
何千回というピストンにこねられ、餅のように固形化した精子が、性器と性器の間を隙間なく埋めている。木工用ボンドで先生と一つになってしまった感覚。
「アンアッ! 嬉しヒッ! 先生ェッ! 大好きィッ! 最高ォッ! 何これヘッ! 気持ちひイッ! 妊娠ンッ! 気持ちヒイッ! アヒィッ! 産ませれッ! アウンッ! こどもぉッ! 産ませれェッ! んひいぃッ!」
彼がペニスで得ている快感までもが、爛れた肉膜からこちら側に伝わってくる。気持ちよすぎて、もう何が何だか分からない。
「ふふふ、私が本物の医者じゃないと知っても先生と呼んでくれるのですか。相変わらず可愛いですね、奥さんは。本当に気持ちよさそうに感じて……。これだから私はあなたのことが好きなんですよ……。エロくてエロくてたまりません。ふふ、男が一番喜ぶタイプの女ですよ、あなたは。本当に、妊娠のさせがいもあるというものです」
「アンッ! イクッ! イクッ! またイクッ! ンヒアアアアアアアアアアッ!」
ビクンビクンビクン!
呼吸が止まる。意識が真っ白になる。眼球が左右別々に不規則な動きをみせ、内臓までもが痙攣する。
「朝まではまだまだ時間がありますからね。何度でもイッてください。いっぱい射精して、絶対に妊娠させてあげますからね……。ほら、また出しますよ。しっかりと染み込ませてあげますからね、私の遺伝子を──。ほら、イキますよ、受け取ってください──」
「アンッ! アンッ! アンッ!」
びゅるるるるる──。びゅるるるる──。
自分が誰で、今何をしているのかも分からない。
産ませて欲しい──ただそれだけを頭の中で思い、絶叫という形で口から漏らしつつ……いつまでも貫かれ、イキ続けるしかなかった。
それから、本当に先生は朝まで私を犯し続けた。
何発も何発も、生で子宮に精を注ぎ込む交尾を繰り返して──。
そして私は、本当に妊娠した。